ABOUT BENIOUARAIN
ベニワレンとは、モロッコの原住民族で遊牧民であるベルベル人が、
ベニ・ワレン地方で織った上質なウールを使用した手織りのラグです。
アトラス山脈の高地に位置するベニ・ワレン地方。山脈と砂漠は気候も厳しく、夏は灼熱、冬は雪が積もります。
遊牧生活の中で、その厳しい寒さをしのぐために、テントの中の寝具として使われており、生活には欠かせない大切な絨毯でした。
染め等は一切行わず、ウール本来のベージュやブラウンを生かしたナチュラルな色使いと、
ふかふかとした毛足の長さが特徴のモダンで魅力的なラグです。
ベニワレン族の女性は結婚が決まると、染色することのない柔らかな上質な子羊の毛を丁寧に紡ぎ、
婚約から数か月の時間をかけて一つ一つ丁寧に織って仕上げ、花嫁道具として婚家に持っていくと言います。
ラグに織られているひし形は「家」を表し、家庭を守るという大切な意味を持っています。
ラグを織るのは基本的に女性の仕事で、家事や育児の合間に作業をします。
1人の女性が1〜3ヶ月かけて、インスピレーションのままに織り上げていく作品は
それぞれに個性を持ち、選ぶ楽しみ、出会う喜びを与えてくれます。